糖尿病の薬物治療について
●経口血糖降下薬
経口血糖降下薬にはいくつかの種類があります。患者さんの血糖値や体質に合わせて、[1]から[5]を単独、または併用して使用します。
[1]SU薬(スルホニル尿素薬)
主に膵臓のβ細胞に働きかけ、インスリンの分泌を促進する作用があります。主な副作用としては低血糖があります。
例:グリミクロン錠(40mg) 1日20〜120mg、1〜3回分服
オイグルコン錠(1.25mg) 1日1.25〜7.5mg、1〜3回分服
ダオニール錠(2.5mg) 1日1.25〜7.5mg、1〜3回分服
アマリール錠(1mg) 1日1〜6mg、1〜3回分服
[2]速効性インスリン分泌促進薬
SU薬よりもより速やかに膵臓のβ細胞からインスリン分泌を促進する働きがあり、食後の高血糖の改善に有効です。糖尿病患者の特徴である食後インスリン分泌の遅れを改善し、インスリンの総分泌量は変えません。効果は短時間で消失するため、毎食前に服用します。主な副作用としては低血糖があります。
例:スターシス錠(30mg) 1日90〜360mg、食前3回分服
ファスティック(30mg) 1日90〜360mg、食前3回分服
グルファスト(10mg) 1日15〜30mg、食前3回分服
[3]α-グルコシダーゼ阻害薬
摂取した炭水化物が分解して作られたブドウ糖は、小腸から血液中に吸収されて血糖となります。この薬剤は小腸からのブドウ糖の吸収をゆっくりさせることで食後の高血糖を改善します。この薬も毎食前に服用します。主な副作用としては消化器症状があります。
例:ベイスンOD錠(0.2mgまたは0.3mg) 1日0.6〜0.9mg、食前3回分服
グルコバイ錠(50mg) 1日150〜300mg、食前3回分服
セイブル(25mg) 1日150〜225mg、食前3回分服
[4]インスリン抵抗改善薬
主に肝臓や筋肉でのインスリンの感受性を改善することにより、血糖値が下がりやすい体質にします。ビグアナイド薬は主に肝臓に作用します。主な副作用としては消化器症状があります。チアゾリジン薬は肝臓と筋肉に作用します。主な副作用としては浮腫(ふしゅ)があり、心不全の方は服薬できません。
・ビグアナイド薬
例:メルビン錠(250mg) 1日250〜750mg、1〜3回分服
ジベトスB錠(50mg) 1日50〜150mg、1〜3回分服
・チアゾリジン薬
例:アクトス錠(15mgまたは30mg) 1日15〜30mg、1回分服
●インスリン
自分の膵臓からのインスリンの分泌が十分でない場合には、外からインスリンを補充してあげる必要があります。日本ではインスリンは皮下に注射します。
食後に分泌されるインスリン(追加分泌といいます)を補充するためには、速効型インスリンや超速効型インスリンを毎食前に使用します。また、人の膵臓からは食事と関係なく一定のスピードでインスリンが分泌されているのですが、このインスリン(基礎分泌といいます)を補充するためには、中間型インスリンや持効型インスリンを使用します。速効型インスリンや超速効型インスリンと、中間型インスリンがいろいろな比率で混ざっている混合型インスリンもあります。医師は患者さんそれぞれの病気の状態により、適切なインスリンの種類と量と注射の回数を決めていきます。
例:ノボラピッド 朝6単位、昼6単位、夕6単位
ヒューマカート3/7 朝16単位、夕8単位
イノレットN 眠前8単位
Yahoo!ヘルスケアより
http://health.yahoo.co.jp/katei/detail/index.html?sc=ST070010&dn=3&t=key
薬の副作用
糖尿病治療薬の副作用といえば低血糖です。低血糖は、糖尿病の治療中に見られる最も頻度の高い緊急事態で、場合によっては重篤な結果を招くこともあります。
低血糖は一般には 血糖値が70mg/dl 以下になると発症します。低血糖では、まず交感神経系刺激症状が現れ、続いて中枢神経系の機能低下による症状が現れます。
以下のような症状が出たら要注意です。
| 血糖値 | 低血糖障害の症状 |
| 68mg/dL〜 | あくび、発刊、だるい |
| 53mg/dL〜 | 手足の震え、動悸、吐き気、顔面蒼白 |
| 48mg/dL〜 | 脱力、めまい、ろれつが回らない、異常行動 |
| 30mg/dL〜 | 痙攣、こん睡、死 |
このように糖尿病になっても薬を服用すれば安心だ とは決して言えない副作用が起こる可能性があるのです。
薬の副作用のリスクをおかさずとも、糖尿病が治療できるならそれに越した事はありませんよね。
